ビールやホップに多く含まれる、
『イソα酸』は認知症予防に効果があると最近の研究では分かってきました。
また、ワインに含まれるポリフェノールも認知症予防、改善効果が期待されます。
その他、認知症やアルツハイマーに効果があると言われている成分。
- 抗酸化物質(ポリフェノール(ワインに多く含まれる))
- トリプトファン(脳の神経細胞を作る必須アミノ酸)
- 葉酸
- オメガ3(DHA、EPA、αリノレン酸)
- イソα酸(ビールやホップに多く含まれる苦み成分)
今回は上の5つの成分、
イソα酸、ポリフェノール、トリプトファン、葉酸、オメガ3
を多く含まれる食べ物を紹介していきます。
手軽に食べられるものから、少々摂取が難しいものまで、幅広く紹介していきますよ。
抗酸化物質(ポリフェノールなど)を多く含む食べ物
脳や体を錆びさせる活性酸素を除去してくれのが、ポリフェノール、ビタミンC、Eなどの抗酸化成分になります。
抗酸化成分という言葉は一度は聞いたことがあるくらい、現在では認知されている言葉になりました。
抗酸化力を持つポリフェノールやビタミンC、Eなどは、細胞にダメージを与える活性酸素から、脳や体を守ります。
ポリフェノールの種類は4000種類以上もあるといわれ、認知症の原因物質であるアミロイドβなどを抑制する効果が認められているものもあります。
ビタミンCは、旬の野菜やくだものに多く含まれます。
■ワイン
ワインにはポリフェノールを多く含まれていることは有名です。
ポリフェノール自体はお茶などにも含まれている成分ですが、
赤ワインに限ってはお茶に比べ約6倍のポリフェノールが含まれていることが分かっています。ポリフェノールを摂取したい場合は、赤ワインを飲むといいでしょう。
■アボカド
血管のしなやかさを保ち、動脈硬化を防ぐビタミンEが多く含まれています。
ビタミンEはポリフェノール同様、酸化予防に効果的です。
美肌効果も期待でき、余分な塩分を排出するカリウムや葉酸(こちらも認知症に効果があります。詳しくは後程)も豊富です。
■玉ねぎ
特に血管や血液で強力な抗酸化力に効果があります。
良く血液をサラサラにする効果があるとテレビや雑誌で取り上げられていますよね。
血管を強くし脳の血流をよくするポリフェノール、ケルセチンがたっぷり含まれています。
■ウコン
ウコンには認知症の原因になると言われているアミロイドβを抑制する効果があると言われています。
ウコンの色素はクルクミンという成分ですが、このクルクミンが認知症に効果があります。
ちなみにクルクミンが多く含まれている認知症予防のサプリも世の中に出回っています。
なぜなら人によって食生活や生活習慣が違うからです。
そういう人はサプリメントで抗酸化物質を多く含むものを摂取していくのをオススメしますよ。
トリプトファンを多く含む食材
トリプトファン (Tryptophan) はアミノ酸の一種で、ヒトにおける9つの必須アミノ酸の内の1つと言われている成分です。
基本的には食品中のタンパク質が多いほど多く含まれています。
したがって、肉、魚、豆、ナッツ、豆乳や乳製品などに豊富に含まれます。
トリプトファンを多く含む食べ物は上で挙げた、肉、魚、豆、ナッツ、豆乳、乳製品など。
これらは比較的摂取しやすく、知らず知らずのうちに口に運んでいることが多いです。
ちなみに100gに含まれるトリプトファンの量が多い食材は以下の通りです。
- すじこ:331mg
- たらこ:291mg
- プロセスチーズ:291mg
- 糸引納豆:242mg
- 肉類:150-250mg
- そば:192mg
- アーモンド:201mg
- 豆乳:53mg
- 牛乳:43mg
なので積極的に摂取しようとしなくてもOKですよ!
葉酸を多く含む食べ物
認知症の原因物質を抑制する効果があると言われているのが、葉酸です。
認知症予防の他には動脈硬化を促進したり、アルツハイマー病のリスクを高める悪玉アミノ酸、ホモシステインを無害化してくれるビタミンです。
ホモシステインは加齢とともに増えるため、積極的に葉酸を摂取していくことで認知症予防を期待できます。
■レバー
レバーは葉酸が多く含まれている食材です。そのほか、鉄分、ビタミンA群、ビタミンB群を多く含みます。
■枝豆
葉酸のほか、良質のたんぱく質、ビタミン、カルシウム、食物繊維、鉄分など、野菜と豆の栄養を併せ持っています。
先ほど紹介した必須アミノ酸の一つ、トリプトファンも多いです。
■モロヘイヤ
強力な抗酸化成分、βカロテンやビタミンEも野菜の中でトップクラスです。
葉酸だけではなく、抗酸化効果も期待できるので、積極的に摂取したい野菜になりますね。
■ブロッコリー
葉酸の吸収を高めるビタミンCやβカロテンも豊富。免疫力アップや動脈硬化の予防効果も。
なるべく新鮮な生野菜や果物からの摂取が望ましいでしょう。
緑黄色野菜、果物に多いですよ。
ただし、葉酸は水溶性でそのまま食べても吸収される量が少ないのが難点になります。
そのため、サプリなどの吸収されやすいもので葉酸を取るのもありですよ。
オメガ3(DHA、EPA、αリノレン酸)を多く含む食べ物
脳の認知機能維持に欠かせない、オメガ3(DHA、EPA、αリノレン酸)
脳の組織は6割以上が脂質で、その多くを占めるのがDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸。
このオメガ3脂肪酸が注意欠陥、多動性障害に効果があることが分かっています。
また、不足すると、アルツハイマー病のリスクが高まるという調査結果もあるほど重要な栄養素です。
この成分は体内で作られないため、食品からの摂取が必須となります。
オメガ3は魚介類に多く含まれている
DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)はTVCMでも取り上げられる成分で、
魚介類に多く含まれていることが分かっています。
魚油食品、サバ、ニシン、サケ、イワシ、タラなど。
魚が苦手という人はサプリなどから摂取してみるといいでしょう。
体内では作られないので、認知症予防には積極的に食べていくといいでしょう。
サプリメントだと以下がオススメです!
オメガ3脂肪酸が効率よく摂取できます。
物忘れ、認知症などにお悩みの方は是非検討してみてください!
イソα酸を多く含む食べ物
キリン株式会社が、東京大学、学習院大学と共同で、
ホップ由来のビール苦味成分であるイソα酸のアルツハイマー病予防に関する作用機序を世界で初めて解明しました。
以下キリン公式HPより引用
- 方法
- アルツハイマー病モデルマウスにイソα酸を含む飼料を3カ月間混餌投与しました。
- 行動薬理試験※2で認知機能を評価した後、脳内に含まれるアルツハイマー病の原因物質の1つとされるβアミロイドの量やサイトカインなどの炎症物質、神経細胞のシナプス量を測定しました。
また、脳内の老廃物を除去するミクログリアの活性化状態を併せて評価しました。
※2新奇物体認識試験というエピソード記憶などを評価する行動試験
- 結果
- イソα酸投与群では対照群と比較して脳内のβアミロイドの量が有意に低下しました。
- 脳内の炎症が緩和され、ミクログリアの老廃物除去活性および抗炎症活性が高進していました。
- 神経細胞のシナプス量が有意に増加し、行動薬理評価の結果、認知機能が有意に改善しました。
- 以上の結果により、イソα酸は脳内の老廃物を除去するミクログリアを活性化することでアルツハイマー病の進行を抑制する効果があることが示唆されました。
ビールの苦み成分を作ると言われているルプリンという物質があります。
この物質が認知症の原因物質であるアミロイドβを抑制する効果があることが分かりました。
つまりビールを飲むことは認知症の予防につながる・・・という訳です。
ビール自体にはルプリンが入っていますが、使用量は少なめです。
というのも、ホップのルプリンはビールの苦み成分を作るものなので、入れすぎると苦くなってしまうからです。
最近はクラフトビールが流行っていますが、あれは通常のビール製法に比べホップの量を増やしています。
そのため、市販のビールよりも苦く、コクがあり、大人のビールに仕上がっています。
また、ホップを粉末にしたホップ茶も販売中です。
ホップに含まれるルプリンは先ほどのキリンの研究の様にアルツハイマー、認知症に効果があります。
是非、ホップで予防してみましょう。
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認知症は食べ物で予防できる
認知症予防に効果がある食べ物、成分を見てきました。
- 抗酸化物質(ポリフェノール(ワインに多く含まれる))
- トリプトファン(脳の神経細胞を作る必須アミノ酸)
- 葉酸
- オメガ3(DHA、EPA、αリノレン酸)
- イソα酸(ビールやホップに多く含まれる苦み成分)
トリプトファン、葉酸は日常生活で知らないうちに摂取できています。
逆にオメガ3(DHA、EPA、αリノレン酸)は現代人の摂取量は減っています。
そして、イソα酸は摂取できる食べ物が限られます。
これらをバランス良く摂取していくことは、認知症の予防に繋がっています。
認知症にオメガ3がいいから、そればっかり摂取するのではなく、まんべんなく摂取していくのが良いでしょう。
「物忘れが最近ひどくなった・・・」となる前に、食事から見直していくといいでしょう。
また、忙しい人はサプリメントなどで補っていくのもいいでしょう。
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