果肉の一部が半透明になり、柔らかくなった部分がある果実のことを“蜜症”と言います。これは、梨だけではなくりんごにも見られることがあり、梨では豊水梨によく見られます。
「蜜症」は、果物において果肉内に見られる特定の現象を指す用語で、果物の組織が通常よりも多くの糖分を蓄えることによって引き起こされます。一般的には、果肉内の糖分が高濃度になることで、果肉が透明で輝いて見える現象を指します。この透明感は蜜症の特徴的なものであり、果肉が光を透過するために発生します。
梨の蜜症は、特に一部の梨品種に見られることがあります。これらの品種では、果肉内に多くの糖分を蓄える性質があるため、透明で光沢のある部分が生じることがあります。蜜症がある梨は、食感が柔らかく、非常に甘い味わいを持つことが多いです。
ただし、蜜症があるからといって必ずしも品質が高いわけではありません。梨の品質は、外観や食感、風味など複数の要素に影響を受けます。蜜症があるかどうかは、梨の種類や栽培条件によって異なるため、梨を選ぶ際には多角的に評価することが大切です。
冷夏、梅雨の長雨、7月の乾燥、8月の急激な高温と乾燥があったり、9月の多雨などがあったときに発症しやすく、見た目の悪さと梨特有のシャキシャキ感が損なわれ食感が悪くなりますが、逆に甘味が強く感じられます。
決して腐ったり、傷んだりしているというわけではないので食べること自体には全く問題ありません。
逆に腐ったり傷みかけの梨は切った際に芯が黒ずんで実が変色していることが多いので芯が黒ずんでいる場合は食べるのを避けましょう。