全国的にインフルエンザの感染が拡大しています。
長野県は10月16日からの1週間の患者数が基準を超えたとして25日「インフルエンザ注意報」を発表しました。
過去10年で最も早い発表でだそうです。
すでに「流行期入り」しているインフルエンザですが、県内でも感染が拡大しています。
10月16日からの1週間の1医療機関当たりの患者の届け出数は14.73人で、
前の週からおよそ7人増えました。県は基準の10人を超えたため25日「注意報」を発表しました。
保健所別では上田が47.25人で「警報」の基準30人を超えています。
このほか、北信、伊那、松本、松本市が注意報レベルを超えています。
県は「かからない」ようにするため手洗いの徹底、室内の湿度を保つ、こまめな換気、「うつさない」ようにするため熱や咳などの症状がある場合は登校や出勤を控えるよう呼びかけています。 また、発病の可能性を低くし重症化予防にも効果があるとして、ワクチンの接種も検討してほしいとしています。
コロナの流行により多くの人の意識がコロナに向いたことで、インフルエンザワクチンを打たない人がここ数年だいぶ増えてしまったことも
インフルエンザが早期流行しまっている原因でもあるそうです。
インフルエンザの検査を受けるタイミングは、発熱などの初期症状が現れてから12時間以降、48時間以内が最適といわれています。検査を受けないままあまりにも長く放置してしまうと、症状が深刻化して身体に負担をかけるだけでなく、家族にうつしてしまうかもしれません。
自分自身で「発症した」と判断するタイミングが間違っている可能性もありますので、できれば24時間後を目安に、医療機関を受診するようにしましょう。
インフルエンザの検査試薬は、精度の高いものを利用した場合であっても、ある程度インフルエンザウイルスが増えた状態で検査をしないと正しい結果が得られないことがあります。そのため、症状が出てから12時間以内に検査をすると、体内のインフルエンザウイルスがまだ少なく、インフルエンザにかかっているかどうかを正確に判断できないだけでなく、インフルエンザにかかっていても陰性の判定が出る可能性があります。
インフルエンザの検査で陽性が出ない場合は、抗インフルエンザ薬の投与が難しくなります。適切な診断に基づき適切なタイミングで抗インフルエンザ薬を服用するためにも、早くても12時間、できれば24時間は自宅もしくは隔離できる場所で待機するようにしましょう。
もちろん、意識障害や脱水症状などの深刻な症状が出ている場合は、この限りではありません。できるだけ迅速に医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
なお、インフルエンザと思われる症状が出てから12時間以上48時間以内のタイミングで医療機関を受診した場合でも、病院によってはインフルエンザの検査に進まない可能性があります。検査方法や検査の基準は病院によって異なるため、医師に相談してから適切な検査や処置を受けるようにしましょう。