ぎんなんの食べ過ぎが危険な理由

こんにちは!信州大学のグランドの銀杏の木にもぎんなんが実り始めました。

実はこのグランドのぎんなんの実が大きくて食べ応えもあり穴場だと思っております。

茶碗蒸しや酒のつまみには欠かせないぎんなんですが、ネットやSNSで銀杏を検索すると、「銀杏中毒」という言葉がヒットします。

銀杏には様々な栄養や効果がありますが、食べすぎると中毒を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

ここでは、具体的な中毒症状を解説します。

💀鼻血が出る

​​銀杏には、ギンコトキシンという興奮作用のある成分が含まれています。そのため、銀杏を食べ過ぎると体内で興奮状態を引き起こし、血管に負担がかかる

 

ため鼻血が出やすくなります。

 

💀痙攣を誘発する可能性

銀杏に含まれるメチルピリドキシンは、ビタミンB6の働きを阻害する性質があります。ビタミンB6が阻害されると、抑制性神経伝達物質の一つであるGABAの生成が減少し痙攣を誘発してしまいます。

銀杏に含まれるメチルピリドキシンはごく微量ですが、“食べ過ぎ”は症状が出ることがあるので注意です。

💀呼吸困難に陥る可能性

銀杏中毒の症状が進行すると、呼吸をつかさどる中枢神経にまで影響を与え、呼吸困難に陥る場合があります。ここまで、ひどい症状になるのは稀ですが小さい子どもは少量でも、重篤な中毒になる可能性があるので十分に注意が必要です。

✨1日に食べても良い銀杏の摂取量✨

※記載の量はあくまで目安です

大人は20粒くらいまで

銀杏中毒の症状が現れるのには、個人差があります。ただ、海外の文献の報告によると中毒が出た銀杏の量は、40~300粒という報告があります。そのため、大人であれば体重や身長などを考慮しても、20粒程度が中毒症状の出ないラインと言われています

子どもは5粒程度に留めておこう

子どもの場合は、体型や内臓が未発達であるということもあり、少量でも銀杏中毒を引き起こす可能性があります。そのため、5歳未満の子どもには極力与えない方がいいでしょう。

また、銀杏中毒の症例はほとんどが子どもで、摂取量は7〜150粒程度との報告があります。5歳〜10歳未満の子どもの場合は最大でも5粒程度を目安に留めましょう。

✨おまけ✨銀杏拾いで実を踏んじゃった編

銀杏の果肉のあの強烈な臭いは酪酸とエナント酸から構成され、腐敗臭がします。うっかり実を踏んでしまった場合は、靴底の隙間に入ってしまった実をしっかり取り除き、中性洗剤等で靴底を洗ったあと、

ビエリモをはったバケツなどに靴裏面だけ一晩漬け置きがオススメです。(靴の中にビエリモが浸水してしまわないように注意してください。)

※銀杏の果肉は直接肌に触れるとかぶれるので、銀杏拾いの際だけでなく、靴底を洗う時もゴム手袋は必須です。